8.がん克服への道

【がん克服への道】Vol.4 中村勘三郎さんの治療で起きた重大なミスとは?

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今日は、「中村勘三郎さんは、がんで亡くなったのではない」というお話の続きになります。

早期の食道がんと診断された勘三郎さんに対して、私ならしばらく体調回復のため休養しその後放射線治療をすべき、という判断をします。・・・その理由は?

というところまでが、昨日のメールの内容でしたね。

さて、さっそく「その理由」についてお話すると、それは「食道がんは、手術が最も困難ながんの1つだから」です。

食道は肺や心臓が近いことで、重要な動脈や神経などが複雑に交わっているので切除には高い技術が必要です。

10時間以上に及ぶ大手術となり、後遺障害が起きる可能性が他のがんに比べてもかなり高く、手術後に嚥下障害(飲み込むことに関する障害)や、肺水腫や肺炎などの合併症を起こすことも多いのです。

日本では「がんといえば外科手術」ですが、欧米では負担の少ない放射線が主流であり、早期の食道がんであれば、手術と同じくらいの治療実績を残しています。

日本でも先進的な食道がんの治療医は放射線治療を重宝する傾向にありますが、伝統的で格式を重んじる古い体制の大病院では「外科手術こそ絶対」であり、放射線治療は軽視されています。

われわれ一般人には信じがたいですが、その関係を車のメーカーに例えるなら、外科医がトヨタで、放射線医がホンダ、みたいな感覚です。

トヨタのディーラーがホンダ車を薦めることが絶対にないように、外科医が放射線治療を薦めることは絶対にないのです。

勘三郎さんクラスの芸能人になると、大病院の権威のある外科チームが預かることになり、その実力を証明するかのように迷うことなく「外科手術」が選ばれるのです。

頭が固く、考えが古い病院・医師ほど「がん細胞しか見ない」傾向があります。勘三郎さんの治療の流れをみても、「がん細胞しか見ていない」ことがよく分かります。

早期の食道がんは、しばらく放置していても何ら問題はありません。

その証拠に、がん発覚当時、勘三郎さんに自覚症状は全くなく、元気にトンカツを食べていたといいます。食道が腫瘍で狭窄(狭くなる)したり、飲み込むときに痛むような進行した状況ではなかったことが分かります。

しかし病院側は、即時入院させ、抗がん剤治療を行い12時間の大手術を行い、その後にさらに抗がん剤を投与したのです。

抗がん剤により免疫力を低下させ、手術により肺に障害を起こす確率を高めることは分かっていたはずですが、あくまで「がんの退治」を目指したのです。

肺炎になってからも、病院側は「がんは根治したんですよ」と胸を張ったといいます。

その結果が・・・「がんは切除して消えたが、患者は亡くなった」という事実です。確かに日本の医療技術は高いですが、考え方のレベルはこのくらい低いのです。

私なら、体調の状況や体力を考慮しつつ、放射線治療を時間をかけて行ってもらい、そのうえで経過をみて次のことを考えます。

早期の食道がんなら放射線治療で進行を止めるには十分ですし、完全にがん細胞を無くすことも可能だからです。少なくとも2~3年で命の危険に迫ることはまずありえません。ましてや半年で命を落とすことなどありえないのです。

・・・誤解のないように申し上げますが、この話は「医者はダメで、私が正しい」ということを言いたいのではありません。

私が「こうしたほうがいいんじゃない?」と思う感覚は、あなたと同じく、一般の人に近い”普通の感覚”だと思います。

「がんを叩けても、命に関わるようなダメージを負うような治療なら、別の方法も含めてちょっと考えたほうがいいんじゃない?」と思うのは普通ですよね。

勘三郎さんのケースが特殊なわけではありません。「がん細胞だけを見ず、人の体全体を見る」という当たり前の感覚が麻痺しているな、と思う場面は少なくありません。

それくらい「現代のがん治療」は視野が狭く、ゆがみが大きいのです。

勘三郎さんのケースには、”技術的な”医療ミスはありません。その証拠に誰かが医師や病院を訴えるという動きは一切ありません。しかし、私の感覚では「重大な医療ミスが起こっている」のです。

彼らは「目に見えない重大なミス」を犯しているのですが、それに気づきもせず、改めようとも考えていないのです。

もちろん、色んな病院あり、柔軟な考え方を持ち「がん医療を変えたい」と願って奮闘している医師もいます。ですから全ての医療を否定するわけではありません。

しかし、がん治療において「先生に全てお任せします」という考え方は明らかに危険ですし、少なくとも治療前に複数の選択肢を検討すべきなのです。そのうえで「この場合にはこういうデメリット、メリットがある」と事前に把握することが大切です。

さて、次回のテーマは、今回も登場した「抗がん剤治療」についてです。

抗がん剤治療を受けるべきか、受けないべきか、という話は頻繁に議論されていることですが、どう判断すればいいのでしょうか?

続きはまた明日に。

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