AHCCに関する記事を公式サイトに投稿しました。
AHCCというものを聞いたことがない人もいると思いますが、2000年代には、抗がんサプリメントとしてかなり話題になった製品です。今でも積極的に販売されています。
さて、私の見解ですが
「ナゾの成分が含まれているわけではなく、βグルカンなどの多糖類が主な作用を起こす物質だ、と分かっていて、それががんに対して作用するならとっくに薬になっている」です。
抗がん剤とはそもそも、「なんだかよく分からないけど、がんに効いた」というところから製品化がはじまっています。もともとはマスタードガスという毒ガスががん腫瘍を縮小させたことから使われ出したものだからです。
βグルカンが免疫をどうしようが、免疫に関係なかろうが、がんに対して抑制作用があるならそれはどこかの先進国で医薬品として作られているはず、ということです。
発売されて30年近く経過し、いまだに「ふつうの食品と同じ」カテゴリに放置されているものが「がんに対して何らかの作用が単独である」ということは考えられないですし、私がサポートしている患者さんからAHCCが効いた、という報告を受けたことは一度もないです。
あと、AHCCの臨床を行って「効果があった」という報告をしている医師の中に、現在MITクリニックという免疫療法のクリニックを運営されている宇野克明医師がいます。AHCCの書籍の中にも登場しています。
末期の患者さんにも効果があった・・・という報告をしているわりには、今、AHCCを取り扱ってはいません。
本当に効果があると思っているなら、効果があるのなら、今でも患者さんに処方しているはず。